子どもの頃、私は「話すこと」がとても苦手でした。

話しかけたくても、言葉が出てこない。

ようやく口を開いても、声が詰まり、どもってしまう。

そうなるともう、自分を責めるしかなくて──

感情を押し殺して、「話さない子」になることで、自分を守っていた気がします。

本当は話したかったのに。

本当は、誰かと繋がりたかったのに…。

高校に進学した私は、ある日ふと「演劇部」の部室を覗きました。

理由は、滑舌を良くしたかったから。

何かを「演じる」ことで、今の自分から抜け出せる気がしたのかもしれません。

もちろん最初は、セリフもうまく言えなくて、滑舌練習では何度もつまずいて。

「ダメだ、やっぱり向いてない」って思うこともありました。

でも…不思議だったんです。

台本に書かれた“誰か”の言葉なら、私は話せた。

自分じゃない誰かの人生を生きるとき、声が出たんです。

それが私にとって、最初の「解放」でした。

演劇部での数年間、私は少しずつ変わっていきました。

発声練習で自分の声を知り、台詞で人に想いを届けることを覚え、

「伝えるって、こわくないかも」と感じられるようになったのです。

あの頃の私はまだまだ未完成でしたし、

今でも「人前で話すのは緊張する」自分がいるし、そんな時はどもります。

でも、それでも、

「言葉にしてみよう」

そう思えるようになったことが、何よりの成長でした。

声って、ただの音じゃないんですね。

心の奥にある何かが“震えた”ときに出るもの。

その震えを、私は今、スピリチュアルライフコーチとして「聴く側」にもなっていると感じています。

もし、あなたが今、

「伝えたいのに伝えられない」

「自分の想いを出すのが怖い」

そんな風に感じているのだとしたら──

焦らなくて大丈夫です。

声は、きっとあなたの内側で、

いまも準備をしているだけなんです。

🌿私は、そんなあなたの声が外に出る瞬間を、心から応援しています。

話せなかった私が、今は誰かの“心の声”を聴くお手伝いをしているなんて…

人生って面白いですね😊

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